ライトノベル

現代日本のイロニー(橋川文三『日本浪漫派批判序説』)

橋川文三『日本浪漫派批判序説』を読む。日本浪漫派とは、第二次世界大戦期の日本で流行った思想。閉塞した状況を扇動的な美的言辞でくるんでしまうような思想で、多くの文学青年が日本浪漫派の、というより領袖の「保田与重郎」の言葉を胸に、死地に赴いた…

新井輝『ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・つー』(富士見ミステリー文庫)

人気ライトノベルシリーズの短編集第二段。頭の悪そうな副題といい、ぷに度が更に上がった表紙イラスト(文章の下を参照)といい、30代独身男性の読むものではないかもしれない。そもそも「ぷに度」などという言葉を(略)。 このシリーズはライトノベルとい…