経済

『日本銀行は信用できるか』アマゾン書評について

眠れないので、内容に感心した岩田規久男『日本銀行は信用できるか』のアマゾン書評を読んでみた。 おおむね好評のようだが、一部批判も存在する。 それはいいのだが、その内容が単なる誤読であるように見受けられる。私は経済学は素人だが、書かれているも…

なんで日本ではインフレ目標はいつまでたっても待望されないの?

インフレ目標(インフレターゲット)を知ったのは、たしか山形浩生のクルーグマン紹介だったと思う。1998年の刊行だからもう10年以上前だ。 具体的なパーセンテージまで提示されてたかどうかは覚えてないけど、当時のどん底の状況に対する提言だったから、結…

叩かれる側に

生産性の件でエントリを書いたところ、分裂勘違い君劇場と山形氏のところを中心に日頃の20倍以上の大量アクセスが。『生産性の高いところから低いところへ』という流れが比喩的に体感できました。そして今はすっかり落ち着いた。他の更新コンテンツが夢日記…

池田氏のその後

生産性に関する自己ブログのコメント欄で語るに落ちていた後、引き続きなぜかチョムスキー批判を突っ込まれていた池田氏。 Re:チョムスキー (池田信夫) 2007-02-17 15:04:48 言語を機械的なアルゴリズムに帰着させようという生成文法のアプローチは、計算機…

生産性議論のその後

クイズ:経済学者3人にきいてみました。 http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20070219 山形氏が池田氏の誹謗を受け、まともな経済学者3人の賛同コメントを集めるというアクロバットを決めていた。衒いなくこういうありがたいことをやってくれた山形氏にも、そ…

生産性の話について追記

山形氏の話のキモは、赤文字強調の「賃金水準は、絶対的な生産性で決まるんじゃない。その社会の平均的な生産性で決まるんだ。」じゃなくて、そのすぐ後にある理由付け「所得水準は、社会の平均的な生産性で決まる――そしてそれを引き上げているのは製造業だ…

プログラマーが悪い

分裂勘違い君劇場が今回も面白かった。やっぱこの人頭いいし、運用保守メインから今は成り立てプログラマーとしてIT業界の端くれに住む身としても、記事に共感できるんだよねえ。今回の記事もそう。 過酷な労働条件を受け入れるプログラマというのは、ダンピ…

グレーゾーン金利再考

インフレターゲットの議論と直接関係するのか分からないが、ネット上でリフレ派として有名なbewaad氏他による、グレーゾーン金利の撤廃に批判的なエントリを発見。 http://bewaad.com/20060818.html#p02 ああ、やはり俺はアフォなのか・・・。 理由は、融資審査…

サラ金とパチスロ

グレーゾーン金利について考えて思ったのが、やはり消費者金融業界とパチンコ業界はパラレルなのかな、ということだ。駅前の風景の話だけではなく、消費者金融業界におけるグレーゾーン金利の撤廃と、パチスロ業界における4号機から5号機への流れはほぼシン…

須田慎一郎『下流喰い』(ちくま新書)

消費者金融(所謂『サラ金』)のビジネスモデルを批判的にまとめた本。消費者金融業界への怒りに駆動されている面が強く、数字による分析の一部には、この本を必要とするような「数字に弱い債務者」に対しては言葉が足りないのでは、と感じるところもあるが…

田中秀臣『経済政策を歴史に学ぶ』(ソフトバンク新書)

2006年10月8日追記:[宿題]認定。これは当分取れないような気がしている。 いささか流し読み気味ながら、読了。残念ながら、この本を本当に理解する能力は今の俺にはない。ただ、放っておいてまた一歩目に戻るのは口惜しいので、覚書を残しておく。 個人的回…