『フルハウス』でお勉強


英語の教材を見に行ったが、あまりよさげなのが無かったのと、そもそも金が無いので、まずは好きなドラマを借りてみる。『フルハウス』だ。妻に先立たれたニュースキャスターのダニーとその忘れ形見の3人娘に、妻の弟で、エルヴィス・プレスリーを敬愛するロックンローラージェシーと、ダニーの親友&ジェシーのビジネスパートナー&コメディアンのジョーイという二人を加えた、大の男3人と少女3人とのホーム・コメディだ。後には、ジェシーの恋人レベッカ、双子の息子も家族に加わることになる。


ビバリーヒルズ』その他、アメリカのドラマはとかく出来のいいものが多いようだが、その中でもなぜか昔からこれが好きだった。ホームドラマなので、お涙頂戴だったり説教くさかったりするところも無いではないのだが、それを上回るほのぼのとしつつとんがったユーモアが実によい。ガキな大人の男と、精神的には割と大人な女の子たちという組み合わせがよいのかもしれない。


その中でも一番魅力的なのはやはりダニーか。ニュースキャスターなのにとぼけた味があり、掃除が大好き。神経質で包容力がある、という不思議なキャラ。なぜかギターが上手く、ジェシーのバンドのギタリストオーディションに参加して決勝まで残った話が実に印象深かった。結局、ダニーよりさらに上手い上に、バリバリのロックンローラーの若者がいたので大いに安堵していたジェシーの姿は実に笑えた。なぜかといえば、ダニーはひょろひょろのやせのっぽで、バリバリ弾きこなしているのにまるでロックンロールしてるように見えないから。その上、ギタリストとしての自称が『青カビ』だった。おそらく、お掃除好きな彼なりに、ロックンロールの悪を表現したかったものと思われる。このドラマのこういうノリがとても好きだった。青カビ、英語では『ミルドゥー』とか言っていたか。


子役の上手さにぶっ飛ばされたのも懐かしい。おまけに次女のステフは激しくかわいい。予想通り、英語の字幕と音声ですら何を言っているのかよく分からんので、まずは英語字幕と日本語音声からだ。