理想の高校時代を夢想して妄想乙 (新田英雄(作)/高津ケイタ(画)/トレンドプロ(制作)『マンガでわかる物理[力学編]』)


古きよき学研まんがのまんが力を高めたような良品です。


ヒロインは、スポーツ万能だが勉強が苦手な、テニス部所属の女子高生、二ノ宮メグミ。物理のテストでテニスに関する問題が出たのだが、自分だけ間違えた答えを選択してしまう。その理由が分からず、部活でのライバルとの勝負中にもその疑問が頭をよぎり、集中できず負け。
落ち込みながら後片付けをしていたところで、同級生の生真面目な物理少年、野々村リョウタと知り合う。二ノ宮さんは野々村君に、上記の問題の解説をお願いして・・・というところから始まる、物理まんがです。

野々村君の講義は、上記の疑問を説明する『作用・反作用の法則』から、ベクトル、運動方程式、運動量と力積と、テニスを題材に力学の基本を一通りなぞる内容。

その中で、二ノ宮さんと野々村君の中も徐々に接近していき、「メグと呼んで」などと呪わしい、もとい微笑ましい展開もあったり。
王道のストーリーで、楽しく力学の復習が出来そう。元気でかわいく少々おバカな二ノ宮さんが、実に生き生きと描かれています。