はてな夢日記 「噴火の夢」(2000/5/1、同左)


起きる。長方形の広い部屋に住んでいる。二階か三階。
「こおのいくじなしが!!」
筋肉少女帯の「いくじなし」が、階下で演奏されている様子。
聞こえたのはラストの一節。一階の喫茶店か、と思う。
続いて「風車男ルリヲ」。空を見ると、青空のなかに異様に黒い雲。
よくみると煙。野焼きにしては煙が多く濃すぎる、と思いながら地面に目をやる。
煙の発生源は百メートルほど先の地面。噴火している。進軍ラッパが聞こえる。
火砕流が隣の建物を直撃。農作業の格好をした通勤途中のサラリーマンが一人巻き込まれそうになっている。
慌てて青のジーンズを履こうとするが、板のようになっていて足が通らない。放擲して白のコーデュロイを履きにかかる。
窓辺にスーツのサラリーマン。「避難勧告がでました」。
さっきのラッパがそうか、いつの間にここは一階に、と同時に思う。
嫌気がさして寝る。これは夢だと思う。


(蛇足)
夢だと思ってすぐ目が覚めた。夢からの逃避で現実に至るのはどうも堕ちるとこまで堕ちた感じ。
後で考えると馬鹿馬鹿しいけど、地面からの噴火は黒々した煙とあいまって結構真に迫っていた。
やはり有珠山の影響だろうけど。
筋肉少女帯は、大槻ケンヂ氏を中心にした幻想ハードロックバンド。
アバンギャルドな初期、メタルへ接近した中期は、共に大槻氏の攻撃性、ストーリーテリングも冴えており抜群。
「いくじなし」は初期の、「風車男ルリヲ」は中期の傑作曲。
大槻氏は現在筋少を脱退し、チーム「特撮」を結成するも、往時の筋少並のクオリティを得るには至っていない。
その原因の一端は彼が最近標榜しているらしい「自分の不幸は他人の幸せ」という人生哲学にあるのでは。
表現者が安直に自己救済への道を用意するのは危険だ。