kashmir礼賛


kashmir単行本を大人買い。そもそもはょぅι゛ょ畑からの人と思われますが、私のようにその属性がないわけではないがそれほどでもない者でも物凄い勢いで楽しめます。個人的には、永野のりこの系譜を受け継ぐ貴重な人のように思えます。絵はともかく、ストーリー的にはそれほどリリカルではないので、それが何の系譜なのかはっきりとは分かりませんが。レトロフューチャーなサイバー感覚?なんかずれてる。


追記:すがわらくにゆきの系譜もか。


基本的に2冊どちらもぶっ飛んでいますが、『○本の住人』は萌え系とはいえ老舗の4コマ誌系列の連載だけあって、絵本作家の兄とその妹(小学4年生)を主人公にしたまんがで、まだ分かりやすい。
といっても、兄は主にょぅι゛ょが出てくる絵本を描いている*1かフィギュア等の収集に勤んでいるかのダメ野郎なので、そんな兄に困りつつ日々を営む妹をゆるく愛でるまんがに・・・と思えば、サブキャラにも余念がない。癒し系担任さなえちゃんはまだ他のまんがでもあろうが、破壊神系ボケクラスメイトキャラである霧島・ティルトウェイト・さくらが素晴らしすぎる。妹とのボケ突っ込み対決がこのまんがの他にないみどころです。


○本の住人 (1) (まんがタイムKRコミックス)

○本の住人 (1) (まんがタイムKRコミックス)


百合星人ナオコサン』は掲載誌がヲタク誌であるせいか分かりやすく飛んでいる。久しぶりに返ってきたおねえちゃんが謎の宇宙人になっていた(というか絶対別人)、というわからなさ。
その宇宙人おねえちゃんにして主人公?である百合星人ナオコサンがまったく萌えキャラでない飛び道具系なのがすばらしい。そもそも百合星人の女性なのにょぅι゛ょ属性らしいのがさらに分からない。『百合星携帯は幼女の下半身に近づかないと電波通らないんだ』と、星ぐるみでそうらしい。彼女に欠けているヒロイン分は妹の少女がきっちりカバーしており、廃墟好きでクリスマスプレゼントが『1/200スケール志免炭鉱跡』なあたりなど、ツボを押さえていてよい。そのさらに弟君が第二次性徴に怯え「お姉ちゃんのスカートはいて遊んでたら急にちんちんがちんちんが おねえちゃんのせいだよう」などとわめいてベランダに吊るされたりと実にほほえましい。母親は母親でナオコサンが目印にと道にバラ撒いたエロ本を拾い集めてきたり『戸棚の中にエロ本入ってるからね レンジでチンしなさい』とどこまで素晴らしいのか。


百合星人ナオコサン (1) (Dengeki Comics EX)

百合星人ナオコサン (1) (Dengeki Comics EX)

*1:1話目で紹介される絵本が、『勇者は魔王を倒し、一生幼女に不自由せず幸せに暮らしました』というもの