エキサイトマッチ シュトルムVS佐藤 他


メインは残念な結果でした。リアルタイムで観ている時には、ムリクソでも何でもいいからなんとか距離を詰めてボディかアッパー打てないかと思ったものですが、あのジャブで突き放されるわカウンターでもらうわでは、力のあるブローを入れられる距離に入ることがまず出来なかった、ということなのですかね。

序盤を観る限り、佐藤選手は、あくまでこれまで国内/東洋で勝ってきたスタイルのままで、シュトルム選手にぶつかっていったように見えました。低いガードで頭を振らない、あまり自身からプレッシャーをかけない、相手の攻撃を待ち、相手のパンチを目で外しつつの中間距離での乱打戦狙い。シュトルム選手の左ジャブを外すための新しい試みは見えなかった。それはそれで一つの作戦だと思います。

ただ、それが通用しそうにない、とわかった中盤以降。田中トレーナーは4R終了後のインターバルで、何度も、二つの指示を繰り返していたようでした。一つは『合わせなくていい、自分から行け!』。もう一つは、こちらの方を真っ先に、そしてより何度も繰り返しておられましたが、『相手のパンチを待つな!頭振って(ジャブを外して)!』。これまでのスタイル(待ち、合わせ)じゃこの相手にはダメという判断と、突破口を開くための具体的な戦術ですね。それでも5R以降、下がりながらであれ先手を取ろうという努力は見えたものの、ジャブを外すためのウィービングの指示をほとんど実行に移せてないのが寂しかったですね。手を出しながら頭を振ることは、スタイル的に難しかったのでしょうが・・・。
田中トレーナーは、先に触れた4R終了後のインターバルの時点で、次が最後のラウンドだと言っています。結局7Rまで試合は続き、それ以降のインターバルの様子は分かりませんでしたが・・・。


もう1試合、WBOスーパーミドル級のタイトルマッチでは、チャンピオンのバルザイ選手のスタイルに、良き日のクリスチャン・ミハレス選手を思い出してこれまた寂しく・・・。