エキサイトマッチ(マヨール惜しいなあ)


マヨールの試合みますた。カルデロンはやっぱものすごく速くて上手いですね。静から動へのスピードの変化の速いこと。絶妙のタイミングでパンチ当ててさっと引く。
でもマヨールも、解説陣が言うように単調なきらいはあるとはいえ、身体能力ではカルデロンと互角。スピードでは負けてない。ジョー小泉氏曰く、当初所属していたALAジムでZ・ゴーレス等を凌ぐ最高評価を受けていたとのことですが、その評価も伊達ではないですね。解説陣がクソミソだった4Rに大外からの右フックを2発ごつくクリーンヒットし、試合が止まった6Rには開始早々にジャストのタイミングで左フック決めてました。いや実はカルデロンの反応スピードが速すぎるんで、スローでみておそらく頭がパンチの衝撃で弾けてると思うんですが、避けてるようにもw
その左フックの後、カルデロンが下がりがちで元気の無い感じになったんで、もしかしたらカルデロン効いてるんじゃ?と。最初にヘッドバッドで出血があった5Rはむしろカルデロンが押し返してましたが、6Rの左フック被弾?以降は明らかに元気がなくなった。その後もガードの上から右の強打を打ち込むなど一方的に攻勢を取っていた。残念ながらそのあとしばらくしてマヨールの連打がカスってカルデロンの傷口が開いてしまい、カルデロンに続行の強い意思が無く、勝負は負傷判定へ。


カルデロン自身も続行の場合の旗色の悪さを感じて負傷判定を受け入れたようにも見えました、とまでいったら出血の中での闘いを余儀なくされたカルデロンに悪いでしょうか。判定結果は三者三様ドローでカルデロンの防衛と相成りました。
ただ、カルデロンのスピードで追随して強打をクリーンヒットしてくる選手というのはそういないでしょうし、マヨールは案外カルデロンからすると天敵なのかもしれませんね。パンチのバリエーション強化次第では、再戦があればさらに勝機が上がるのではと思います。懸念されていたスタミナ切れも6Rまでは見えず、表情からもこの試合への凄まじい意気込みが伺えました。これで本国での評価も取り戻せるのでは・・・。


メイン、コットはやっぱりいい選手ですね。あの出血にも試合を投げず、ベストを尽くす姿勢。アウトボクシングがちょっと不細工ですが、そういうところも必死さとみれば好印象になってしまいそう。あたふたして反則打打っちゃうとこだけは頂けないですが。
クロッティは、黒光りしたごつい体と一瞬のスピードをみると、なんつーか同じ体重で勝てる奴いるの?ってな感じでしたが・・・。なんとかかんとかにしても勝ってみせるコットはたいしたもんだなあ。