何だか憂鬱な気分で、『森薫のまんがは幸せな時代を舞台としている幸せいっぱいの話のようで、実際のところはその幸せな時期が終わる直前を舞台としており、終末の気配がそれとなく漂ってるよね』というような論評を思い出しながら読んでいて、まあその通りなんだけどスミスさんとタラスさんが幸せになりそうだったしまあいいかと思いながら読んでいたら、唖然とするしかない別れ。ショック覚めやらぬうちに、知己のはずのカルルクたちからも根本的な結婚観、家族観の違いを叩き付けられ、想い人も約束も想いもそのもろもろの象徴も置き去りにするしかないスミスさんの寂寥感にシンクロして辛い。彼は何処に行くのだろう。
- 作者: 森薫
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/06/15
- メディア: コミック
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