亀田興毅の相手が変わったそうで

 ボクシングの亀田ジムは12日、同ジム所属のWBA世界バンタム級王者・亀田興毅の6度目の防衛戦(4月7日、大阪・ボディメーカーコロシアム)の相手が同級8位ジョンフレス・パレホ(ベネズエラ)から同級6位フアン・カルロス・パジャーノ(ドミニカ)に変更になったと発表した。

 パジャーノの戦績は12勝(6KO)無敗。同ジムは変更の理由を「WBAから、パレホ陣営にビジネスのトラブルがあるのでパジャーノと対戦するように、との指令を受けた」と説明した。

会見を行った興毅は「右からサウスポーに変わって、スパーリングパートナーとか変更するのが面倒くさかったけど、どんな状況でも勝つのがチャンピオンやから、しっかり勝って次につなげたい」とコメントした。


聞いたことない理由で聞いたことない選手に変更だ。
パレホはウーゴ・ルイスにストップ負けだし、試合内容もいまいちだった。変わってくれてよかった。
代役は全勝か、ふーん。まあ亀田陣営がゴネずに受けるならどうせ(略)


という感想、だったのだが。
ようつべで見た感じ、結構いい選手っぽく。


こちらは相手が明らかにかませだが、1RKO。


気になったので例によってboxrecで見てみた。

http://boxrec.com/list_bouts.php?human_id=545444&cat=boxer


ドミニカ人だった。
中米アマチュアボクシングの世界では泣く子も黙りそう。
ちょっと「ふーん」で済ませにくい。
地域タイトルコレクター。


続いてbiographyを見たところ、けっこうなアマチュアエリートだった。

http://boxrec.com/media/index.php?title=Human:545444


オリンピックとアマチュア世界選手権にそれぞれ二度出場。
ドミニカ代表というだけで、普通の国の代表を超える力がありそうな気がする<○><○>
むろん、オリンピアンもプロの適性はピンキリ。
五輪の金メダリストがプロでは鳴かず飛ばず、もよくある。
そういう厳しい世界ではあるのだが。


上記の世界大会では目立った実績を残していないものの、一回戦負けもない。


パン・アメリカン大会では二度の準優勝。
うち1回は、ユリオルキス・ガンボアさん(31)と決勝を争っている。
(22-28で敗れて銀メダル)


他の米大陸の大会では、優勝もしている。
下した相手には、arroyo兄弟、Yoandris Salinas、Raul Martinez、Malik Bouziane、と、
プロ軽量級の世界戦線手前で名前を見る選手が並んでいる。


マチュアキャリアの終盤でバンタム級に上げた大会では、戦績が落ちているのが、少々気になる。


ともあれ亀田興毅は、二戦連続で、WBAから課された相手と防衛戦を戦うことになるわけだ。
このパジャーノ、前回退けた指名挑戦者ウーゴ・ルイスよりも手ごわそう。
28歳と若いし、バランス良く、攻防の切り替えが速く、手数が豊富だ。
敵地でのポイント勝負にも対応してくるのではないだろうか。


爆発力は感じられないが(懸念)


1か月を切る準備期間で、パジャーノがどこまで仕上げてくるか、も心配だ。
選択戦では王者に選んで頂けそうにないだけに、仕上げて頂きたい。


それにしても、亀田陣営も、よく変更を受諾したものだ。
亀田興毅も、バンタム級で防衛を重ね、指名挑戦者を撃退して、自信と自負が育ったのだろうか。


亀田興毅は、ウーゴ・ルイス相手に、ともかくも得意の泥沼に持ち込んで勝ってしまった。
よって、もはや偉そうにケチをつけがたい。
とはいえ、正直すいませんでした、と率直なるお詫びもできない、グレーな気持ちを抱えたままだ。
当分消えそうにない。
というか判定おかし
スーパー王者アンセルモ・モレノとの統一戦がそろそろ期限を迎えるのではないか?
でもどう考えてもモレノが勝つし、新鮮味もないし、別に見たくない、という感じだった。


そんなところに思わぬところから湧いてきた、新鮮な強敵との一戦。
なんのかんの言いながらも見てしまうに決まっている。
で、前回と同じように、亀田興毅が今回の相手に勝てるように見えない。


また見る目のなさを曝け出すことになるのだろうか。