フィリピン勢に明暗


8/11は、このところ続いていたフィリピン勢怒涛の本場進出の一つの頂点のような日だったようです。
ホープ中のホープである無敗のレイ・バウティスタのWBOスーパーバンタム級タイトル挑戦と、古豪ジェリー・ペニャロサWBOバンタム級タイトル挑戦を頂点に、AJ Banal、Z Gorresといったバウティスタに続くホープたちも登場。個人の戦果はもちろん、先日のマヨールの敗戦で鈍りが出るかに見えるフィリピン勢の勢いがどうなるか、にも注目していました。


結果を見ると、AJ Banal、Z Gorresは順当にKO勝ち。そしてペニャロサはなんと安定王者ジョニゴンをKOしての王座奪取。90年代最高の日本人世界王者だった川島からWBCスーパーフライ級のタイトルを奪取したのが97年2月ですから、それから実に10年越しでの二階級制覇。徳山と二度の熱戦(二度とも僅差敗戦)を演じてからも、5年近くが経っている。前戦はスーパーバンタム級の安定王者であるダニエル・ポンセ・デ・レオンへの挑戦(判定負け)ということで、恐るべき、敬すべき戦績です。さすがに、今回の試合に負けたら引退という話だったそうですから、喜びもひとしおでしょう。


ここまではフィリピン旋風止まらず、という感じだったのですが、なんと本命レイ・バウティスタが先に名前を出したダニエル・ポンセ・デ・レオンに1RKO負けとのこと。たしかに中盤にダウンを奪われグロッギーに陥った前戦には打たれもろさを感じさせられましたが、序盤からあのバネのある動きの上を行くというのも相当に難しいはず。強いチャンプというのは想像を超えていますな。