さよならしゅわしゅわラムネ


 個室にてとある行為を終え、立ち上がった拍子にしゅわしゅわラムネこと携帯電話P252iSがズボンのポケットから飛び出し、放物線を描いて我が分身たちの中にダイレクトに踊りこみ、そのまま息絶えた。


 携帯がほぼ必須の職場なので、絶望しながらDoCoMoショップで新端末に機種変更。安くて格好良いものをと見てみると、6800円のSH702iDと9400円のN702iDが候補に。不具合多発のせいか価格は暴落しているものの、ルックス、サイズ、値段のすべてでSH702iDがよかったのだが、iTunesとの連携が可能かどうかが怪しかった。MusicStore音源の再生は無理でもPC側のリッピングソフトとしてまっ先にiTunesを挙げているN702iDに対して、SH702iDの音源規格は著作権保護に基づいたAACSD-Audio)で、PC側のリッピングソフトはかの糞ソフトSD-Jukebox。しかも有償別売。iTunesで作成した通常のAACも再生は可能なようだが、「ミュージックケータイ」としての機能を使うことが出来るのかに不安が。窓口の店員さんに問い合わせたところ大丈夫ということだったのでまずはSH702iDにした。


 使ってみると、iTunesで作成したAAC音源が再生できるというだけで、音源の拡張子を手で変更しなければならないのはともかく、プレイリストの作成や分割、曲順の変更が出来ないという悲惨なものだった。どうやらシャープ製端末は今回の新機種からAACSD-Audio)の手に落ちたようで、店員さんは古い端末と混同していた模様。やはり何事も自分で調べねば。


 自分の調査不足もあるので気が引けたが、高い金を出して後悔するのはもっと嫌なので、とりあえずDoCoMoショップに電話し「事前に確認したのにィ」と論陣を張って交換を了承してもらった。せっかくなので、24日に新たに発生したという「みられまくっちゃ」と入力するとフリーズして自動的に電源オフオンする不具合を試してみたところ、その通りになって職場の先輩方と大受け。これプログラマーの仕込みだよなあ。


 2日連続でDoCoMoショップに赴き、月150円のiチャネル(各種トピックを自動配信してくれるもの。詳細を参照しない限りパケット通信料はかからない)の契約で機種代を1000円負けてもらうなど、約1000円の追加でN702iDに交換完了。iTunesとの連携も、「ミュージックケータイ」の機能利用もまったく問題なし。懸案だったもっさり感も気になるほどではなかった。それでもSH702iDに比べるとレスポンスもIMEの使い心地も少々落ちるが、やぼったいユーザーインターフェースが使いやすい。SHはユーザーインターフェースがクールな反面使いにくかったので、まあよしとする。


 しかし結局、ポイント割引やminiSDカード代、各種周辺機器でトータル12000円弱。ついてない。ついてなかった。本当だ。