京極夏彦『邪魅の雫』(講談社ノベルズ)


出ていることを全く知らず、別件で言った本屋で偶然見つけて驚く。ネットで調べた感じでは、評価は微妙なものが多いですな・・・。さわりを読みましたが、とりあえず一言。


大鷹最高。


よくもこんな奇矯な人物像を考えついて、その心の動きをつらつら描くよなあ。トリックがクソだろうがなんだろうが、こいつだけでとりあえず『陰摩羅鬼の瑕』は越えた・・・のはいいが、大鷹って『陰摩羅鬼』に出てたのか。全然覚えが無い。というより、『陰摩羅鬼』自体、オチをおぼろげに、という程度しか覚えてない。『塗仏』もおぼろげ。その前の5作は、『狂骨』が少々微妙だが、どれも鮮明に覚えているのになあ・・・。


追記:関口と京極堂のび太ドラえもんですな。いや、あのAAで有名な「きみはじつにばかだな」がはまるな、と思ったので。というか、『救い難い馬鹿だな君は』とノビティックに罵倒されてるし。