ロレンソ・トレホの試合がWOWOWで放映された


ミハレスVs菊井戦のアンダーカードとして、ロレンソ・トレホが勝ったWBCミニマム級挑戦者決定戦を放映してくれたYO!
うれしいねえ。相手は同じメキシカンのエリック・ラミレス。


しかしトレホ、1Rに2度倒されてたのね。びっくり。そこからの復活にも。本当にタフな選手。ワイルドな左右のフックとボディで打たれ弱さが見える相手のラミレスにダメージを蓄積させて、5Rにつかまえて倒し返す。倒されてからラウンドが終わるまでのラミレスの逃げ腰ぶりは身につまされる。あのパンチは怖い。
トレホ6R、打ち疲れでふらふら。ラミレスが気付いて、再度闘志を復活させて出てくる。いい試合だ。
ゲスト解説の長谷川穂積もトレホを応援して興奮していた。彼曰く、『同じリングに立ったものとして』トレホサイドに立ってしまうという。なるほど。『試合としてはめちゃくちゃ面白いですね』と試合そのものへの最大級の賛辞も。たしかにダウン応酬の打ち合いだもんなあ。


試合は7R早々にトレホの例によってのデカイ右フックがラミレスの顎にクリーンヒット。長谷川が言うように、死角からのよけにくいパンチ。それも、前に左フックを強振してガードさせてるだけに、相手はさらに反応しにくい。トレホ大喜び、観衆も熱狂。けっこうな人気選手らしい。この試合振りなら、ミニマム級ながらエクスプロシボ(爆発)と呼ばれるのも分かるな。


しかし『イーグル戦ではトレホは最初にダウンとって逆転されましたが』と言う浜さん、トレホはイーグル戦でも序盤に先にダウン取られてるぜ。スロースターターなのか。しかしこの選手を序盤で沈めてしまうマヨールと、再逆転したイーグルはさすがだな。


トレホはこれでイーグルへの挑戦権獲得。良くも悪くもイーグル戦と変わっていなかった。とはいえ、ソトとオーレイドンもいるから、トレホが即イーグル戦決定とも思えんが。ジョーさん曰く、優先権はオーレイドンだが、タイ人同士なのでトレホが繰り上がる可能性もある、とのこと。なんだそりゃ。イーグルはやっぱりやりたくないかな。ただ、八重樫戦で見せたロペススタイル*1でのトレホとの再戦も見たい気がする。

*1:ボクシングワールド今月号の三浦トレーナーによるイーグル分析によると、イーグルは先日雑誌に掲載されたリカルド・ロペスのインタビューを奥さんに読んでもらい、ディフェンスの重要性を心に刻み込んで八重樫戦に臨んだらしい。この記事はイーグルファン必見。聞き手の記者の視点も興味深かった。写真を整理していて、常に相手を見続けているイーグルと視線をはずしがちな日本人選手との差が如実に分かったらしい。日本人選手がイーグルに当てたダメージブローは小熊坂の5Rの一発のみというのにも同意。