パーラさんとスーパーバンタム級の壁


Caballero still WBA champ!
http://www.fightnews.com/fightnews_2/headlines//EkEkAkuEpAxbqdLARu.html

残念ながら、12RTKOでの敗戦。
序盤はよいところもあったものの、じり貧の末に最終12Rに顎の状態からドクターストップ、との記事。
計量失格、戦意喪失による陥落という失態からいきなりスーパーバンタム級に上げ、テストマッチ1戦を挟んだのみでカバジェロ相手に12Rまで戦ったというのは、やはりフライ級を制し続けて日本人の壁だった選手だけはある。

それでも、スーパーバンタム、昔で言うジュニアフェザーから、中米の選手の質がぐっと上がる気がします。選手の数も増えるし、その中から手が付けられないようなチャンプが多く出てくる。本場でビッグマッチと形容される人気試合も、過去のバレラ、モラレスあたりから、今ではバスケスマルケス弟の試合など、この階級から見られるようです。WOWOWで知ったバスケスカバジェロポンセ・デ・レオンという多様かつ各々強力な王者たちにはため息しか出ませんでしたし、残る未見のモリターすら戦績は無敗。マルケス弟を加えて、この五人が統一戦以外で崩れるんだろうか、と思っていたら、その一角デ・レオンが1RKO負けして、プエルトリカンだという新チャンプが映像を見るとこれまた凄まじい強さ。

アジア人はといえば、近年はスーパーバンタム〜フェザー級ではタイの選手ががんばっている印象がありますが、タイトルマッチでは技術差なのかユナニマス負けという結果が多い。それだけに敵地でTKO奪取したソムサクは素晴らしかったが、そのソムサクをタイに乗り込んでぶっ倒したのがカバジェロなわけで・・・。

しかしそんなことを言うと、減量の限界でのWBCフライ級王座陥落からわずか3ヶ月後の次戦で、インターとはいえスーパーバンタムのタイトルをKOで取って、その後も本場の選手をなぎ倒しまくってWBCスーパーフェザーのタイトルまで取ってしまったパッキャオの凄さが際立つだけですが。あと安定王者としてWBAフェザーを淡々と防衛しているクリス・ジョンマルケス兄戦はフルで観たい。ここ最近は苦戦すらないのでは。彼は散打でも無敗という話で、武本戦での鉄壁ぶりも合わせて、ひょっとするとパッキャオ以上に別格なのかもしれません。

それに、日本にも西岡・下田がいて、この二人なら、という期待が出来るのも事実。だからマルケスバスケスはいい加減他の選手とやれと。