亀田 Vs ランダエタ2 展望


とうとうあさってなのだが・・・。


やはり亀田の不利は否めないように思える。素人なりに彼の心中を慮るに、不安がないはずはないと思うのだが、それほど新しい亀田スタイルが完成しているのか。


両陣営の印象にしても、前回同様に調整して、持てる力を発揮するだけであろうランダエタサイドに比べて、やはりというか亀田サイドが前回以上によく分からない。まずは、「短期減量&リバウンドで重い体を」と「出入りのボクシング」の矛盾だ。とにかくプラスに考えれば、「体重ブチ落としてリミットクリアじゃしゃーおらー!?ガッツリ飯食ってナチュラルウェイトで動きまくるよどんなもんじゃーい??また会おうぜ!!」というもくろみなのかもしれないが、そんなことはオッスオラ悟空にしか無理な気が。ヤムチャにならねばよいのだが・・・。


そもそも、出入りのボクシングにしても、一朝一夕に身につくものとは思えない。4ヶ月を専一に磨きぬけば、出来るのだろうか。頭に体がついてこず、かえって危ないということはないのか。それとも、「出入りのボクシング」はブラフで、体重を増やした上で、今までの「親父のボクシング」で来るのか。しかしそれだと、ボクサーファイターになりきれなかったからこそであろう、10月の試合延期の説明がつかないし、KOを捨てても12Rフルに動いて手を出すことを明言している亀田自身の最近の発言にも反する。また、亀田の攻撃にランダエタをワンパンチKOするだけの力がないだけに、前回と同じスタイルでは前回同様の試合展開が待っていると思われる。


いずれにせよ、俺個人としては前回同様、どうも盛り上がりに乗り切れない。生意気な若者が実力通りに鼻をへし折られて負けるのも、「どんなもんじゃーい!」と勘違いして吹き上がるのも、観たくない。どちらでもなかった前回の結末は、なお苦痛だった。少なくとも、俺が観たいボクシングの世界タイトルマッチはそんなものではない。
仮にも世界チャンピオンが、初防衛戦で初減量法に乗り出していることにも、気が抜けるのを感じる。試合より前に、体重をリミットまで落とせるのか、まともな体調で試合に臨めるのか、に疑問が浮かぶのだから。


それでも、観ずにはいられないのだが・・・。