神同士の試合・・・クリス・ジョン VS ファン・マヌエル・マルケス


いや所詮長谷川選手の凄さが分かり始めたのも最近なカス*1なわけだが、ファン・マヌエル・マルケス選手への崇拝は彼を知って以来盛り上がる一方。

老け顔のせいもあって遠目にはただのオッサンにしか見えないが、フットワークすげえ。この足を持ってすればいくらでもディフェンシブにやれるであろう選手が、凄まじいコンビネーションで強い相手をなぎ倒していく。開始45秒くらいのアッパーのシルエットが超カッコいい。
パッキャオ選手がマルケス選手以外の相手を圧倒する様を見ても、マルケス選手の強さをもっと虚心にとらえねばならないのかなあ、と。

で、そのマルケス選手をアウトボックスしたらしいクリス・ジョン選手・・・。

ジョン選手の母国インドネシアでの試合と言うことで、マルケス選手のたいして低くもないボディブローが注意されるなど不公平なレフェリングが伺える。内容はマルケス選手が先手を取って押しているように見える。それでもあのプレスを躱し、あの連打をかいくぐってヒットを取り返すクリス・ジョン選手もやはりただ者ではない。あの往年の名王者コスタヤ・ジューですら、ジョン選手を観て、こんな凄い選手がいたのかと驚嘆したらしいが・・・。


この両者、今月28日にそれぞれキャリアの大きな分岐点になるだろうビッグマッチの舞台に立つ。しかも同じ会場で。
ジョン選手はいよいよアメリカに進出して、強豪ロッキー・フアレス選手を迎えての防衛戦。
マルケス選手はさらにMAJIヤベエ大舞台、WBOライト、IBOライトに加え、ファッキンWBAライトスーパーベルトまでかかった王座決定戦で、『強ディアス』こと元三団体統一王者ファン・ディアス選手を相手にする。
本場での実績に欠けるジョン選手はともかく、マルケス選手には惨敗するイメージが一切湧かないのだが、相手が相手なこともまた事実。
両者が勝ったら再戦の噂もあったが、今は二階級違うし、ライト級はトーナメントで盛り上がっているしで、おそらくないだろうな・・・.

*1:一応言い訳。倒すようになったから、とかではないです。G+で鳥海戦を観て、この頃から21世紀に舞い降りた神だったのだな、と今更。あと言うまでもなく今はもっと神