中盤以降、一方的に攻められた末のTKO陥落だという。
金の問題ではないが、王者にふさわしい稼ぎを得るのは前チャンプのオプションに拘束される2度の防衛戦をクリアしてからだったという。まさかその最初の山で、14位相手に躓いてしまうとは。
試合は見ていないが、戦評を見るに、挑戦者ロペスは若さ故のアグレッシブネス以外は見るべきところの無い選手のようだ。スイッチ、中盤での打ち疲れと、経験豊富なチャンピオンが付け込む余地は多そうに思える。本場の選手とはいえ、あの池とフルラウンド打ち合った選手が後れを取るような相手には思えない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060731-00000018-dal-spo
上の記事によると、古傷持ちの右腕が戴冠戦の酷使から回復せず、加えて左腕を試合10日前に故障しており、試合中に右腕の状態も悪化したため、途中から両腕が使えなかった、という。こんな状態で防衛戦を戦う羽目になったのは、体力の限界か、体調管理の失敗か、それとも左腕の故障を隠してリングに上がらなければならないような、プロボクシングの試合の、興行の何かがおかしいのか。
あるいは、防衛へのモチベーションを高められなかったのかもしれない。精神面になると、なおさら計り知れないことなのだが・・・。
選べるときは楽な相手を選んでもいい、避けられない状況での世界の強者との闘いを期待していた。ただそんなファンの勝手な期待には、少なくともチャンピオンの体は答えられる状態ではなかったということか。
それでも、東洋を7度守り、一度は世界の頂点に立った事実は消えない。お疲れ様でした。