サーシャが協栄ジムで復帰、そしてイーグル世界戦決定


サーシャが協栄に復帰。他ジム移籍の話を協栄がどこまで本気で進めたのかなど疑問は残るが、サーシャ本人も日本での復帰を望んでいたというし、暴力事件の加害者である点についても、断片的に伝わっている経緯からはサーシャに同情の余地があるのに加えて、既に示談が成立しており、本人も相当に反省している模様。さらに防衛記録を作っていた日本タイトルを返上して1年間のブランクを余儀なくされたことで、罰は十分に受けたといえるのではないか。戦う姿が見たかったボクサー。素直に復帰を喜びたい。


金平会長によると、スーパーフライからスーパーバンタムまでの3階級を視野に入れて対戦相手を募るという。加えて「やろうと思えばいつでも世界戦が出来る」という発言まで飛び出したという。実現してほしい。


そして俺待望のイーグルの世界戦も決定。相手は元東洋王者(1度防衛して返上)の八重樫東。6戦全勝5KO、巷では現時点ですら新井田、高山を凌ぐ可能性のあるホープとの噂だが、東洋防衛戦を見た限りではスピードに非凡なものを見せつつ、若さゆえのディフェンスの穴も見受けられた。対戦相手の質もそれほど高くなく、個人的には時期尚早ではと思う。しかしあの徳山をアップセットで王座から引きずり落とした川嶋の居る大橋ジム。7戦目での世界タイトル奪取という日本記録への期待もあり、イーグルの戦力が下降線という見方もあり、このタイミングで挑戦しない理由はないのだろう。気になるのは激闘続き・故障明けのイーグルのコンディションだが、準備も含めて現時点では順調らしい。それが本当かどうかは、試合で分かる。


記者会見でのイーグル、八重樫両者の態度は非常に爽やかなものだったようだ。特に八重樫。彼がまだアマチュアだった大学3年時、はじめてのプロ選手のスパー相手がイーグルだったとのこと。自身がスピードスターの異名を取る自負からか、イーグルのスピードが当時より落ちていると一刺しはしたようだが、謝意と敬意、そして自分も強くなったことを伝え、「一生懸命頑張りますので、いい試合をしましょう」とイーグルに呼びかけたという。いい試合を期待したい。