WBCスーパーフライ級タイトルマッチ ○チャンピオン クリスチャン・ミハレス 10RTKO 2位 川嶋勝重●


ミハレスの大差判定勝ち一確だと思ってました。で、9Rまで、やっぱりな、と。それが、ミハレスには失礼だが、意外すぎる幕切れ。
最初の川嶋のスリップも、ダウンだろ?という感じではあったが、そこから川嶋があれだけ滅多打ちに打たれまくるとは。川嶋のああいった姿は想像したことがなかった。ミハレスはなまじ当てカンがいいだけに、逃げさせてはくれない。
ショックもあって、TVの前で、もう早く止めろよと絶叫してしまった。
あと、TKOしたから言う訳じゃなく、ミハレスは前回よりパワフルな感じがした。


8Rまでの採点でドローが一人いたのには驚いた。4〜6ポイント、ミハレスのリードで3者一致するかと思った。
とはいえ、実は5Rから7Rまで半ば目を離していたので、何とも言えず。


やっぱり、根本的な部分で、前回より進歩がなさすぎた。序盤はアウトボクシングを試みていたが、川嶋の場合は攻防分離の悪い癖とつながってしまい、自分自身も手詰まりになった感じ。おまけにミハレスランダエタとはスピードが違うから、亀田とは逆にポイントを持っていかれてしまい、途中からは元のスタイルで戦うはめに。で、簡単に打たせ過ぎの、攻撃は大振り&上体の動き無駄。おまけに攻防分離。前回の再現のようだった。


ただ、TKO負けした敗者に、リング上で引退とか聞かんといてやってくれよ。


現役続行か・・・引き際を決めるのは選手の自由ではあるのだが、今回の結果を見るに、応援できない。マジでタイソンのスタイルを完璧にコピーする、くらいのつもりでやらんと厳しいんじゃ。俺が勝手に彼の戦績と体型にタイソンを幻視しておいて、上体の動きの割に打てず打たれまくる姿にフラストレーションを覚えるからなんだが。年齢や、可能か不可能かはおいといて、彼のスタイルの上に、生産性のある上積みを、となると、選択肢はタイソンしかないような気が。