ダルチニアン、引き続き春を謳歌す


下馬評通りにアルセを圧倒したダルチニアン、格好よすぎる台詞。こんなことを言って絵になるボクサーはそういないでしょう。

アルメニア生まれのパワーパンチャーから、世界中のまだ見ぬライバルに向けたメッセージがある。 「もし君が俺より上だと思うなら」彼は言う。 「俺の元に来て、倒してタイトルを奪って、俺をリタイアさせればいい。4つも5つも若い敵をぶちのめして強さを見せつけてるのに、どうして引退できる? 俺より強い奴がいるって実感できたら、次の日にでもリタイアするよ」

ドネアは?って思わんでもないですが、まだドネアの軍門に下ったという気分ではないのでしょう。再戦を望む声もあるようだけど、本人も上を見てるし、プロモーターのゲイリー・ショーがまったく再戦に乗り気じゃないみたいで。
相性もよくないと思うし、試合枯れ気味だった上に(これはドネアのプロモーターでもあったゲイリー・ショーの責任)指名試合の内容が微妙だった今のドネアじゃ、あえて再戦するには役者不足なのかもしれません。それよりは三階級制覇や、その先のビッグマッチに向かわせたいんでしょうか。
ただ、今のバンタム級は地味ながら強い王者が揃ってるから、そう簡単にはいかない気がします。ちなみに記事ではバンタムの王者として、IBFのアグべコを差し置いて、まず長谷川の名前が挙がってます。もし声がかかったらアメリカ進出ですから、行ってほしいですね。アグベコもナチュラルバンタムでパワーもスピードもテクもあるらしいから相当強いと思いますし。モレノも言わずもがな。ミハレス、モンティエルのスーパーフライ組が絡んでくる可能性もありますが、こっちにはあまり魅力を感じませんね。ただ、ミハレスにはどうか復活してほしい・・・。


しかし、今後も楽しみな試合が続きますな。ミハレスの復帰戦&タイトルマッチに、ドネアの地元凱旋&試練の防衛戦。特にドネアの相手である全勝のラウル・マルチネスはヤバい、ように見えます。ハンドスピードが速い上に、連打でガンガン来るし詰めも鋭いファイター。とはいえスピードでは明確にドネアが上。消化不良の負傷TKOとはいえ指名戦で強いアフリカンをほぼ完封しており、その上この相手にも圧勝するようなら、もうアルゼンチンに乗り込んでナルバエスとやるくらいしかないんじゃないかと。