ダルチニャンVsドニーレ 試合後インタビュー


Donaire & Darchinyan - Post Fight Interview, 7/7/07


ドニーレは試合直後の喜びようそのまま、素直に喜びを爆発させてますな。
それに対してダルチニャンは、強烈なKO負けの直後というのもあろうが、単に消沈しているのとは違う、一種異様な張り詰めた雰囲気。ドニーレが勝利者としてインタビューを受けているところに歩み寄り、敗者の弁として自身への初めての失望感などを述べもするのだが、すぐに『再戦したい』。ドニーレがダルチニャンを讃える言葉を贈るのだが、それを遮るように『俺と再戦するか?』。ドニーレもさすがに気おされたようだった。プロデューサーの意向もあるから、と自分の一存で即答するのを避けたようだが・・・。ダルチニャン、生粋の闘士なのだな。


しかし、試合後のリング上で勝者と敗者のインタビューをするというのは、日本ではあまり見ない。敗者には残酷かもしれない。事実、珍しく敗者へのインタビューが行われた先日のミハレスVS川嶋戦は、敗者川嶋の凹みっぷりと『負けたら引退と言っておられたので申し訳ありませんが確認します』的な思慮も敬意も感じられないインタビューとのコンボで正視に耐えなかった。ミハレスへのインタビューはなかったしな。
だが、この日のダルチニャンのように敗者のモチベーションしだいでは次に繋がるまたとない演出にもなるのだな。視聴者はみな、この二人の再戦を楽しみに待つのではないだろうか。この仄暗く燃えるダルチニャンを観たら、そうなるでしょう。