ライトフライ級の壁・・・マヨールに続きトレホもTKOで敗れる


先月IBFライトフライ級タイトルに挑戦して敗れたロデル・マヨールに続き、ロレンソ・トレホもWBCライトフライ級タイトルマッチでエドガル・ソーサに9RTKO負け。イーグルとミニマム級タイトルを争ってしのぎを削った二人が続けてライトフライ級の壁に撥ね返された形・・・。その中で、イーグルと新井田を抑えてミニマム級最強の評価だった元WBOミニマム級王者イバン・カルデロンが、ライトフライ級でも屈指の王者だったウーゴ・カザレスをスプリットながら下してWBOで二階級制覇を達成したのはさすがとしか言いようが無いですね。カルデロンの試合は見たことが無いのですが、よほどのテクニシャンなのでしょうか。


本場の中南米勢で占められている今のライトフライ級は、東洋勢の強いミニマム級とは対照的です。日本のナチュラルなライトフライ級ボクサーが未だ世界には遠いという印象の中、やはり気になるのが、ミニマム級の安定世界王者である新井田とイーグルの転級の可能性。特に新井田は自身の口から転級の可能性を口にしています。二人共に、攻防兼備で硬軟併せ持つボクサー。攻撃偏重型のマヨールとトレホにはきつかった階級の壁も、この二人なら越えてくれそうな気がします。
まあ実際のところは、WOWOWで何度か登場しているライトフライ級の王者たちと、日本の最軽量級を代表する選手であるイーグル・新井田らとの試合が見たいという、多分にミーハーな気持ちではあるのですが。マヨールのショッキングなストップ負けのシーンに続く今日のトレホ(彼はメキシカンですが)の敗報に、さらに願望が募ったところです。


とはいえ、ボクシングにおける体重の壁が非常に高いだけに、パフォーマンスを損なうような無理な転級はしてほしくないですが・・・。