全勝全KOで二階級制覇か。
どうもボクオタ受けが悪いのは、見た目がよろしくないからでしょうなあ。私も彼とパッキャオ選手とマルケス選手を見てどの選手の戦う姿に魅せられるかと問われれば、まず断然シルエットの美しいマルケス選手、次に弾丸のような一瞬の踏み込みに魅せられるパッキャオ選手、ですから。ガチャガチャブンブンのバレロ選手は・・・。
ただ、一見むちゃくちゃなスタイルなのに、実はそうじゃないところがまた悩ましいバレロ選手。今日は相手の強打を警戒したのか、新しい引き出しを開陳しましたね。足使ってジャブとボディブローで突き放して距離を取ってた。スパーでみせているクレバーさが見えたな、と思ったら、どうにも距離を取るだけでは収まらない強いボディブローのようで、ピタルア選手の動きが止まった、と思ったらいきなりラッシュwww強打の選手相手でもこれか。
ボディブローも脇腹、ストマックと打ち分けて、そこからいきなり頭にも飛ばすしと多彩に急所を狙っている。パンチの交換時も重心を後ろに残すことで相手のパンチを喰いにくい。美しさには欠けるものの、いやまあ強いし上手いですな。あの打ち方で強打になる体の強さと回転力あってのスタイルなんでしょうが。
最初にダウン取ったワンツーの返しの右フックの早くて的確なこと。スパー映像でも一流の相手（アンティロン選手かサンタクルス選手だったかと）をぐらつかせてたパンチですが、コンビネーションとしては基本中の基本なんですよね。それで仮にも15年KO負けがない選手を1発でトラブルに。パワー以上にスピードと切れ味に恐ろしさを感じました。
ピタルア選手、サンタクルス戦ではパワフルで歴戦の古豪の雰囲気バリバリだったのに、今日はバレロ選手のジャブとボディブローで距離を詰められずペースを取られて、何も出来ずに・・・。
ただ、バレロ選手自身もそうですが、マルケス選手やパッキャオ選手みたいに、足で戦略を立てた上でパンチを散らしてくる一流選手相手にあのラッシュに持ち込めるかな、というのはまだ未知数ですが・・・。持ち込んでしまえばあのハンドスピードに当てカンの上手さですから当たるし倒すでしょうが。
マルケス選手が相手だと、カウンターのとりあいになるのでしょうかね。どうなるのかな。パッキャオ選手やマルケス選手にとって今のバレロ選手ではまだ相手不足のようで、この調子でカチディス選手他のトーナメントに参戦しているチャンプクラスを総なめにしたらようやくってとこなのでしょうが。
